こんにちは!
快適な視界を得るためのアイテムの1つとして、
日々の生活で欠かせない存在となっているコンタクトレンズ。
しかし、それが実際に何であるか、またそれがどのように働いているのかを
正確に理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。
今回は、コンタクトレンズについての歴史から始まり、
基本的な情報を深掘りし、その機能、種類、
そして目の健康への影響について説明します。
メガネとは違い、コンタクトレンズは直接眼球へ装着し、
視力を補正します。
これがどのように機能するのか、
さらにはどのように使用するのかについて理解することは、
視力と目の健康を保つために非常に重要です。
コンタクトレンズがどのように機能し、さまざまな種類がどのように異なり、
そしてこれらが目の健康にどのように影響を及ぼすのかについて説明します。
さらに、正しい使用法や維持方法についても触れます。
これらの情報を通じて、皆さんが自分の目にとって
最適な選択をするための一助になれば幸いです。
コンタクトレンズの始まり
コンタクトレンズの歴史は、1508年にレオナルド・ダ・ヴィンチによって
原理が発見されたといわれています。
その後1888年、ドイツの眼科医アドルフ・ガストン・オイゲン・フィックが、
初めてガラス製のコンタクトレンズを作成したそうです。
さらに1930年代にはPMMA(ポリメチルメタクリレート)素材のハードコンタクトが、
1960年代にはHEMA(2-ヒドロキシエチルメタクリレート)素材のソフトコンタクトが、
誕生しました。
そしてシリコーンハイドロゲル素材のソフトコンタクトレンズが誕生し、現在に至ります。
コンタクトレンズの利点
コンタクトレンズの利点はさまざまにありますが、
その一部を以下に挙げます。
視野の拡大
コンタクトレンズは基本的に黒目を覆うため、全周囲の視野が得られます。
これは特にスポーツや運転などの活動で有用です。
視界への干渉が少ない
メガネを着用すると、天候や温度の変化でレンズが曇ることがあります。
また、物理的な活動でメガネがずれたり落ちたりすることもあります。
コンタクトレンズを使用するとこれらの問題を避けることができます。
見た目
コンタクトレンズはほとんど目立たず、使用者が自然な外見を保つことができます。
また、洋服に合わせてカラコンを使用するなど、
さらにファッション性を高めることもできます。
しかし、コンタクトレンズは適切なケアが必要です。
また、眼球がコンタクトレンズに適応できず、
メガネを選択することが最善となる場合もあります。
コンタクトレンズの種類
コンタクトレンズは大きく分けてソフトとハードの2種類になります。
ソフトコンタクトレンズ
ソフトコンタクトレンズは、現在最も一般的に使用されているタイプです。
フレキシブルなプラスチック製で、使い捨てから長期使用まで、
さまざまな着用スケジュールに適応することができます。
大まかに、従来からのHEMA(2-ヒドロキシエチルメタクリレート)素材と
シリコーンハイドロゲル素材の2種類があります。
ハードコンタクトレンズ
ハードコンタクトレンズは、高度な視力補正が必要な人々や、
特定の眼の状態に対処するために用いられることが多いです。
また、ソフトに比べて慣れるのに時間がかかることがあります。
また上記の2種類にそれぞれ乱視用レンズと遠近両用レンズがあります。
乱視用レンズは乱視を補正するため、眼球のなかで
回ったりずれたりしないように設計されています。
遠近両用レンズは、近くのピントが合わなくなってきたときに
遠くと近くを同時に補正することができるように設計されています。
使い捨てタイプと長期使用タイプの違い
1日使い捨て
1日使い捨ては、基本的に再使用できず、レンズを外した際には
捨てなければいけません。
そのためレンズの洗浄が不要で、非常に衛生的です。
また、洗浄等によるレンズへのダメージがないため
眼球への負担が少ないとされています。
しかし、コストはほかの装用タイプに比べて高くなることが多いです。
長期使用
一方、長期使用タイプのコンタクトレンズは、
2週間や1か月、3か月または年間を通して使用することができます。
これらのレンズは適切なメンテナンスを行うことで、
1日使い捨てレンズよりコストパフォーマンスがよくなります。
しかし、使用しない日があっても毎日洗浄、保管する必要があり、
適切に行われないとレンズの寿命が短くなったり、
眼の感染症のリスクが高まる可能性があります。
ライフスタイルや目の状況に合わせて、最適なタイプを選択しましょう。
コンタクトレンズの正しいケアと取り扱い
コンタクトレンズの使用は、適切なケアと取り扱いが必要です。
これによりコンタクトレンズの寿命を短くすることなく使用することが出来ますし、
また眼の健康を保つことができます。
また、レンズを触るときはレンズに汚れや細菌などがつかないように、
しっかりと手を洗いましょう。
レンズの取り扱い
レンズが破損したりしないよう、やさしく取り扱いましょう。
誤って破損させてしまった場合は装着せず破棄し、新しいレンズに交換してください。
眼球に傷をつける恐れがあるためです。
レンズの洗浄
レンズ洗浄液にも種類がありハード用とソフト用で分かれています。
また、洗浄方法も各ケア用品によって異なるため、
ケア用品の使用方法をよく読み、正しく洗浄しましょう。
レンズの保管
専用のケースに保管する必要があります。また、ケースも定期的に洗浄し、
3ヶ月を目安に新しいもの交換することが推奨されています。
レンズケースを清潔に保つことで、
レンズに付着する細菌のリスクを軽減することができます。
レンズの交換
すべてのコンタクトレンズは、
特定の使用期間が経過したら交換する必要があります。
1日使い捨てタイプのレンズは毎日新しいものに交換しますが、
長期使用タイプのレンズも推奨された期間が過ぎたら
新しいものに交換する必要があります。
通年タイプはこの限りではありませんが、汚れが落ちなかったり
見え方が弱くなってきたと感じる場合は、交換したほうがいいでしょう。
コンタクトレンズの使用時の注意点
コンタクトレンズは便利で効果的な視力補正ツールですが、
正しく使用しないと目の健康を損なう可能性があります。
以下に、コンタクトレンズを使用する際の注意点をいくつか挙げます。
適切なフィット
BC(ベースカーブ)やサイズなどコンタクトレンズは
人それぞれ違いがあり、合ったものを使用する必要があります。
合わないレンズを使用すると、レンズが目にしっかりと装着できなかったり、
不快感や見え方に影響する可能性があります。
適切なケア
コンタクトレンズの正しいケアと取り扱いの項で説明しましたが、
コンタクトレンズは適切なケアが必要です。
レンズとレンズケースの洗浄、レンズの正しい取り扱いと保管、
そして定期的なレンズの交換は、目の健康を保つために必要です。
水で洗わない
水道水には、目には有害な細菌が含まれている可能性があり、
それらがレンズに付着すると感染症を引き起こす可能性があります。
ケア用品で洗うようにしましょう。
眼の不快感
コンタクトレンズを装着しているときに目に不快感や痛みを感じた場合、
または視力に変化がある場合は、すぐにレンズを外し眼科医に相談するべきです。
以上を守ることで安心して使用することが出来ます。
また、定期的に眼科医の検診を受け、目の健康を維持しましょう。
まとめ
この記事では、コンタクトレンズの基本的な説明から始まり、
その利点、使い捨てタイプと長期使用タイプの違い、
正しいケアと取り扱い方法、そして使用時の注意点について説明しました。
コンタクトレンズは視力補正の便利なツールであり、
適切に使用すればメガネとは違う広い視野が得られます。
しかし、コンタクトレンズの使用には注意が必要で、
自分に合ったものかどうか、そして定期的な眼科医の検診が必要です。
また、レンズの選択は個々のライフスタイルや視力の状態などによって異なります。
そのため、最適な選択をするためには眼科医との相談が重要です。
しかし、それを安全で快適に使用するためには、正しい情報とケアが必要不可欠です。
この記事が、皆さんの目にとって最適な選択をするための一助になれば幸いです。