「夕方に乾く」「ゴロゴロする」は素材のせい?
4つの分類を知れば、あなたの瞳に本当に合うコンタクトが必ず見つかる


目次
  1. はじめに:パッケージの「グループⅠ」「グループⅣ」、気にしたことはありますか?
  2. 1. ひと目でわかる!ソフトコンタクト「4つのグループ」早見マトリクス
    1. 【早見表】グループⅠ〜Ⅳの特徴・メリット・デメリット
  3. 2. 失敗しないための基本知識:「含水率」と「イオン性」の真実
    1. ① 「高含水」=「うるおう」は大間違い? 含水率の落とし穴
    2. ② 「イオン性」と「非イオン性」で汚れの種類が変わる
  4. 3. グループⅠ〜Ⅳの徹底解剖と「代表的なコンタクト製品」
    1. グループⅠ(非イオン性 × 低含水):乾燥知らずの優等生
    2. グループⅡ(非イオン性 × 高含水):やわらかさと清潔感のハイブリッド
    3. グループⅢ(イオン性 × 低含水)
    4. グループⅣ(イオン性 × 高含水):みずみずしさ抜群のロングセラー
  5. 4. なぜ現代の眼科医は「シリコーンハイドロゲル」を絶賛するのか?
    1. 従来素材とシリコーンハイドロゲルの決定的な違い
    2. シリコーンハイドロゲルを選ぶべき理由
  6. 5. あなたの正解がすぐわかる!「お悩み&ライフスタイル別」選び方診断
    1. ① 1日中パソコン作業・エアコン直下のデスクワーカー
    2. ② 夕方になると目が真っ赤に充血してシパシパする
    3. ③ 花粉症の時期や、メイク移りでレンズが白く曇りやすい
    4. ④ 休日のお出かけだけ使う・つけた瞬間のゴロゴロ感が大嫌い
  7. 6. 【プロ直伝】どのグループでも「乾かない瞳」をつくる2大神アイテム
    1. ① つける前の1滴でうるおいヴェール!『メニコンフィット』
    2. ② 瞳を乾きから守る純粋なうるおい!『ソフトサンティア』
  8. おわりに:素材の個性を知れば、毎日の視界はもっと澄み渡る

はじめに:パッケージの「グループⅠ」「グループⅣ」、気にしたことはありますか?

「コンタクトをつけていると、夕方になると目がシパシパして乾いてくる…」
「目薬をいくらさしても、ゴロゴロ感や白っぽい曇りが取れない…」

コンタクトレンズを使っている方の多くが抱えるこの悩み。
実は、「あなたが使っているレンズの“グループ分類”と瞳の相性が合っていないこと」が
根本的な原因かもしれません。

普段、何気なく手に取っているコンタクトレンズのパッケージ裏面を
よく見てみてください。
そこには小さく、「グループⅠ」
「グループⅣ」といった
ローマ数字が記載されているはずです。

コンタクトレンズの快適さは、
「素材の水分量」と「静電気の帯びやすさ」で決まる

これはアメリカ食品医薬品局(FDA)および日本の厚生労働省が定めた
ソフトコンタクトレンズの公式な素材分類です。

この記事では、難しそうに見える「グループⅠ〜Ⅳ」の違いを
初心者の方にもわかりやすく紐解き、
「なぜ高含水レンズが逆に目を乾燥させることがあるのか?」
「新世代のシリコーンハイドロゲルとは何が違うのか?」まで、
あなたの瞳をストレスから解放する
レンズ選びの基準をプロの視点から完全解説します。


1. ひと目でわかる!ソフトコンタクト「4つのグループ」早見マトリクス

ソフトコンタクトレンズのグループは、
「含水率(水分をどれだけ含むか)」と
「イオン性(電気を帯びているかどうか)」という
2つの軸の組み合わせによって、全部で4つに分類されます。

【早見表】グループⅠ〜Ⅳの特徴・メリット・デメリット

グループイオン性含水率主なメリットデメリット・注意点向いている人・シチュエーション
グループⅠ非イオン性低含水
(50%未満)
・圧倒的に乾きにくい
・タンパク質汚れに強い
・レンズの形状が安定
・酸素透過率はやや控えめ
・つけ始めに少し硬さを感じる場合も
長時間のPC作業・デスクワーカー
エアコンの効いたオフィスにいる人
グループⅡ非イオン性高含水
(50%以上)
・やわらかな装用感
・タンパク質汚れに強い
・適度な酸素透過性
・涙を吸い上げやすく夕方に脱水しやすい
・製品の選択肢がやや少なめ
装用感の良さを求めつつ、メイク汚れや花粉が気になる人
グループⅢイオン性低含水
(50%未満)
・乾きにくく形状安定
・適度なコシがあり扱いやすい
・タンパク質汚れを引き寄せやすい
(毎日のこすり洗いが必須)
乾きは苦手だが、毎日のレンズケアをしっかり丁寧に行える人
グループⅣイオン性高含水
(50%以上)
・みずみずしく極上のつけ心地
・酸素を多く通しやすい
・タンパク質汚れが最も付きやすい
・夕方に目の水分を奪われやすい
つけ始めの快適さを最優先したい人
(毎日使い捨てる1DAY推奨)

2. 失敗しないための基本知識:「含水率」と「イオン性」の真実

グループを理解するうえで欠かせない
「2つの基準」の仕組みを、もう少し詳しく見ていきましょう。

① 「高含水」=「うるおう」は大間違い? 含水率の落とし穴

  • 高含水レンズ(含水率50%以上)
    レンズ自体にたくさんの水分を含んでいるため、
    装着した瞬間はプルプルでみずみずしく、
    瞳に吸い付くような優しいつけ心地が魅力です。
    しかし、時間が経つとレンズ内部の水分が外気へ蒸発していきます。

    するとレンズは、失った水分を保つために
    「あなたの瞳の涙」をスポンジのように吸い上げてしまうのです。
    これが、「高含水レンズをつけているのに夕方に目がカピカピに乾く」
    最大の理由です。
  • 低含水レンズ(含水率50%未満)
    もともと含む水分が少ないため、蒸発する水分量もごくわずか。
    自分の涙を奪われにくいため、長時間つけていても
    目のうるおいが持続しやすいという大きなメリットがあります。
    ドライアイ気味の方には低含水が推奨されるケースが多いです。

② 「イオン性」と「非イオン性」で汚れの種類が変わる

  • イオン性レンズ(マイナスの電気を帯びている)
    瞳の涙に含まれるタンパク質(プラスの電気)を引き寄せる性質があります。
    そのため、時間が経つとタンパク質汚れが付着し、
    レンズが白く曇ったり視界がかすんだりしやすくなります。
  • 非イオン性レンズ(電気を帯びていない)
    静電気的な引き寄せが起きないため、
    花粉やタンパク質汚れが非常に付着しにくいのが特徴です。
    メイク移りが気になる女性や、
    長時間のクリアな視界をキープしたい方に最適です。

3. グループⅠ〜Ⅳの徹底解剖と「代表的なコンタクト製品」

各グループの特徴と、ドラッグストアやネット通販、
眼科で実際に流通している代表的なレンズをご紹介します。

グループⅠ(非イオン性 × 低含水):乾燥知らずの優等生

「朝から晩までパソコン作業。夕方のショボショボ感をゼロにしたいならコレ」

レンズが涙を奪わず、さらに汚れも寄せ付けないため、
長時間の装用において最もトラブルが少なく安定した視界を届けてくれます。

  • 主な代表製品:

グループⅡ(非イオン性 × 高含水):やわらかさと清潔感のハイブリッド

「やさしいつけ心地が好き。でもレンズの曇りや汚れも防ぎたい」

高含水のふんわりした装着感を保ちつつ、
非イオン性の力でタンパク汚れをブロックします。
市場のラインナップはそれほど多くありませんが、
隠れたファンの多いバランス型です。


グループⅢ(イオン性 × 低含水)

低含水の形状安定性を持つ一方で、
イオン性のためタンパク質汚れがつきやすい特性があります。
現在は取り扱いはほぼありません。

低含水の形状安定性を持つ一方で、イオン性のためタンパク質汚れがつきやすい特性があります。現在の使い捨てレンズ市場では主流ではなく、従来型の長期装用ソフトレンズの一部などに採用されています。


グループⅣ(イオン性 × 高含水):みずみずしさ抜群のロングセラー

「つけた瞬間の異物感ゼロ。1DAY使い捨てで清潔に楽しむ王道レンズ」

非常に多くの人気ワンデーコンタクトがこのグループⅣに属しています。つけた瞬間の快適さは群を抜いており、酸素も比較的よく通します。汚れやすさと脱水しやすさがあるため、「2weekで使い回すよりも、毎日新品に取り替える1DAY」でその真価を発揮します。

  • 主な代表製品:
    • ジョンソン・エンド・ジョンソン:『ワンデー アキュビュー モイスト』(1day)

4. なぜ現代の眼科医は「シリコーンハイドロゲル」を絶賛するのか?

ここまでグループⅠ〜Ⅳ(従来のHEMA素材)を解説してきましたが、
現代のコンタクトレンズ界において絶対に外せないのが
「シリコーンハイドロゲル素材」です。

従来素材とシリコーンハイドロゲルの決定的な違い

【従来のソフトコンタクト(グループⅠ〜Ⅳ)】
酸素の通り道 = 「レンズ内の水分」
水分が多い(高含水)ほど酸素を通すが、そのぶん涙を奪って目が乾く…
というジレンマがあった。

【シリコーンハイドロゲル】
酸素の通り道 = 「シリコーン素材そのもの」
水分に頼らずに直接酸素を通すため、
「低含水(乾かない)なのに、裸眼の98%近い酸素を届ける」
という奇跡の両立を実現!

シリコーンハイドロゲルを選ぶべき理由

  1. 目の充血が激減する: 瞳の角膜が酸欠にならないため、酸素を求めて血管が伸びる「充血」が起きにくくなります。
  2. 夜までうるおいが続く: 水分の蒸発が極めて少なく、1日中つけていてもパサつきを感じません。
  3. 眼病予防につながる: 酸欠による角膜内皮細胞の減少や感染症のリスクを大幅に下げられます。

5. あなたの正解がすぐわかる!「お悩み&ライフスタイル別」選び方診断

「結局、自分にはどのレンズが一番合っているの?」
と迷ったら、以下のチャートを参考にしてみてください。

① 1日中パソコン作業・エアコン直下のデスクワーカー

【グループⅠ(低含水・非イオン性)】または【シリコーンハイドロゲル】
まばたきが減っても涙が吸い取られず、エアコンの風による乾燥にも負けません。

② 夕方になると目が真っ赤に充血してシパシパする

【シリコーンハイドロゲル一択】
乾燥だけでなく「明らかな酸素不足」が起きています。
瞳の呼吸を止めない高酸素透過レンズへの切り替えが最優先です。

③ 花粉症の時期や、メイク移りでレンズが白く曇りやすい

【非イオン性(グループⅠまたはⅡ)の1DAY】
花粉や皮脂、タンパク質の付着を寄せ付けず、
毎日清潔なレンズでリフレッシュするのが鉄則です。

④ 休日のお出かけだけ使う・つけた瞬間のゴロゴロ感が大嫌い

【グループⅣ(高含水1DAY)】
短時間の装用であれば、高含水のみずみずしさと
柔らかさが最大の幸福感を与えてくれます。


6. 【プロ直伝】どのグループでも「乾かない瞳」をつくる2大神アイテム

お気に入りのコンタクトを見つけたら、
毎日のケアに以下の2つをプラスするだけで、
快適度がさらに2倍に跳ね上がります。

装用前の「1滴」と、日中の「防腐剤フリー人工涙液」がストレスのない瞳を守る

① つける前の1滴でうるおいヴェール!『メニコンフィット』

コンタクトをつける直前、レンズの内側に直接1〜2滴垂らすだけで使える
「コンタクトレンズ装着液」です。
瞳とレンズの間に高分子のうるおいクッションを作り、
「つけた瞬間のゴロゴロ感」「夕方の乾燥」
「化粧品の油分汚れ付着」をトリプルで防いでくれます。
すべてのソフト・ハードコンタクトに使用できる神アイテムです。


② 瞳を乾きから守る純粋なうるおい!『ソフトサンティア』

乾きを感じたときに使う目薬は、
ドラッグストアで何でもいいからと選ぶのは禁物です。
血管収縮剤や防腐剤(塩化ベンザルコニウム等)が入った目薬は、
コンタクトに成分が吸着して角膜を傷つける恐れがあります。
防腐剤フリーで涙に近い成分の人工涙液『ソフトサンティア』なら、
コンタクトをつけたまま安心して何度でも点眼できます。


おわりに:素材の個性を知れば、毎日の視界はもっと澄み渡る

コンタクトレンズは、高度管理医療機器でありながら、
私たちの毎日の暮らしや仕事を支える大切なパートナーです。

パッケージに記された「グループ」の意味を知り、
自分の涙の量や生活環境にぴったりの素材を選ぶこと。
それだけで、今まで当たり前だと思っていた
「夕方の目の疲れや乾き」は嘘のように軽くなります。

まずは今使っている箱の裏面をチェックしてみて、
ぜひ眼科医とも相談しながら、
あなたの瞳が最も喜ぶベストなレンズを見つけてみてくださいね!